おもてなしの心
長年にわたり有馬温泉営業部長を自認してきた私は、有馬温泉の皆様とは大変親しくお付き合いさせていただいておりますが、本日もまた恒例の有馬温泉旅館協同組合新年互礼会に出席致しました。
本日の会合では「観光圏の形成」をテーマとしたご講演がありました。
今後、滞在型の観光が志向される観点から、有馬温泉だけ楽しんでいただくということではなく、有馬に滞在していただきながら、姫路城や淡路島、出石、丹波、城崎、芦屋、宝塚、そして、神戸市内のゴルフ、神戸ビーフ、神戸スイーツ、ぼっかけうどん(カレー)、灘五郷の日本酒等々を堪能していただく仕組み作りは、大変重要であると考えます。
そして、その前提として、有馬の皆様の「おもてなしの心」が大切なことは言うまでもありません。
実は、昨年の5月、新型インフルエンザの災禍を忘れずにという趣旨で実施された「有馬クリーンアップ作戦」に私も参加させて頂き、有馬温泉観光協会の當谷会長とともに「ねね橋」の欄干の清掃に汗を流しました。すると不思議なことに、それまでは何とも感じなかった「ねね橋」に対する愛着の気持ちが芽生えたことに驚きを禁じえませんでした。
有馬温泉旅館協同組合の会員は、商売上では競争相手でありますが、一方では、同じ有馬温泉に住み働く共同体の一員であります。全員が利害を超越してホームグランドに対する愛情を持つことが、有馬の地が「おもてなしの心」溢れる観光地になり、その結果として、リピーターの観光客が溢れることになるのではないでしょうか。