命を守る防災・減災に総力

公明新聞(2019年9月17日)より


現場第一で課題解決 
震災復興、インフラ整備 加速 
赤羽国交相に聞く

11日に発足した自民、公明両党による第4次安倍再改造内閣で国土交通相として初入閣した公明党の赤羽一嘉衆院議員に、就任の抱負や重要課題への取り組みについて聞いた。

――国交相としての抱負は。

赤羽国交相 国交省は国民の命と暮らし、特に地域経済に直接つながる幅広い分野を担当します。大変な重責であり、身の引き締まる思いです。

現場第一主義の公明党には「小さな声を聴く力」があります。一番身近な所で共に汗を流すのが私たちの信条です。公明党の議員として、現場の声が政策に反映されたと皆さまが実感できるよう、政治課題に真正面から取り組んでいきます。

――重点を置く政策について。

赤羽 まず、防災・減災対策に全力を挙げます。私は阪神・淡路大震災(1995年)で自宅を失いました。震度7の地震で、真面目に生きてきた人たちが一瞬にして全てを失い、体育館で雑魚寝をしなければならなくなりました。

自ら被災して感じたことがあります。被災者になっても人間の尊厳が守られる復興でなければならないということです。その経験を生かし、これまで政府の原子力災害現地対策本部長などを通じ、東日本大震災からの復興にも全力を挙げてきました。どこまでも現場第一で、困っている人に寄り添う決意です。

――近年、自然災害が相次いでいます。

赤羽 災害からの一日も早い復興に向け、スピード感を持って取り組みます。頻発化する激甚災害と同時に、インフラの老朽化への対応も大きな課題です。

中でも2020年度までの3年間を防災・減災、国土強靱化のための集中期間として、事業規模7兆円の緊急対策を進めています。これは公明党が主張してきた防災・減災ニューディールに即したものです。国と都道府県、市町村がしっかり連携し、国民の安全・安心を守ります。

観光政策の充実も

――来年は東京五輪・パラリンピックが開催されます。

赤羽 観光政策は地方の活性化にも直結します。一方で、まだ観光客に知られていない地方の魅力的な所がたくさんあります。訪日外国人旅行者4000万人の実現をめざし、交通網の整備強化とともに、魅力ある観光地の整備を進めます。

20日に開幕するラグビーワールドカップと来年の東京五輪・パラリンピックでは大勢の外国人が日本にやってきます。渋滞の緩和や宿泊施設が足りないなどの課題の解消に取り組み、訪れた外国人が「日本っていい国だな」と実感してもらえるよう観光政策を充実させ、観光先進国をめざします。

――その他、取り組みたいテーマは。

赤羽 高齢化が進む中、高齢者の運転による交通事故対策は喫緊の課題です。安全対策やバリアフリーの街づくりに力を入れていきます。これは高齢者や障がい者だけでなく、外国人にとってもメリットがあり、観光政策にもつながっていくはずです。

公明党出身の議員は違うと、実感していただけるよう、どこまでも誠実に任を全うしてまいります。