山口代表、呉江浩・新中国大使と会談 与党間、若手交流を活発化
公明党の山口那津男代表は27日、東京都新宿区の公明会館で、新任の呉江浩・駐日中国大使の表敬を受け、大使就任を歓迎した。
席上、山口代表は、今年が日中平和友好条約締結から45周年となることに触れ、「正常化の原点に立ち返り、日中関係をより強固にしていきたい」と強調。その上で国際社会に対する役割に関して「日中で共有感を持ち、それぞれの立場で果たしていくことを望んでいる」と語った。
日本で通算約11年間の勤務経験がある「知日派」の呉大使は、中国と公明党が長年、信頼関係を築いてきたことに謝意を示した上で、「中日関係の擁護、発展が(大使としての)最大の使命だ。新たな時代に入る中日関係を相互信頼、共同発展の実現につなげていきたい。公明党には大いに力添えをお願いしたい」と述べた。
山口代表は、公明党として訪中を希望するとともに、与党間交流の仕組みの復活や若い世代の交流の活発化の必要性を伝達。これに対し呉大使は、公明党をはじめ、与党や若手の交流、訪中について「熱烈に歓迎している」と応じるとともに、日中両国の民間レベルでの往来に関しても再び活発化することを望んでいると語った。
一方、日本が直面する喫緊の課題について山口代表が、少子高齢化への対応を指摘したのに対し、呉大使は中国の出生率の低さなどを挙げ、「中国も同じような問題に直面している。日本の経験を勉強したいムードがある」と述べた。
会談には古屋範子副代表、赤羽一嘉幹事長代行、岡本三成国際委員長(衆院議員)が同席した。