軽減税率、平和安全法制で成果
菅前首相、自公の実現力強調
岸田首相がメッセージ 赤羽、中野氏が決意表明
兵庫で政策要望懇談会
菅義偉前首相は27日、公明党の赤羽一嘉幹事長代行、中野洋昌の両衆院議員と共に、神戸市で開かれた党兵庫県本部(代表=赤羽幹事長代行)の政策要望懇談会に出席し、自公連立政権が築き上げた実績に触れ、生活者に密着した公明党が国民の望む声を届け背中を押してくれたおかげで数多くの政策が実現できたと力説した。会合には、斉藤鉄夫国土交通相(公明党)らが出席したほか、岸田文雄首相がメッセージ動画を寄せた。
席上、菅前首相は自公連立政権の成果として、1日100万回の新型コロナのワクチン接種推進や携帯電話料金の大幅な値下げ、不妊治療の保険適用などを紹介。「いずれも自民党だけではできなかった。公明党と自民党で違う政党だからこそ、真剣な議論を重ね、切磋琢磨し、より良い政策を練り上げることができている」と強調した。
その上で、公明党の強い主張で導入された消費税の軽減税率に触れ、「自公で議論の決着がつかず、壊れそうになったが誠実で安定した連立政権が大事だと安倍首相(当時)が党内をまとめ、実現した。今の物価高を考えると、導入して本当に良かったと思う」と語った。
また、抑止力を高める平和安全法制にも触れ、公明党が真正面から受け止め理解していただき成立させることができたと述べた。
メッセージ動画で岸田首相は、次期衆院選での与党統一候補としての赤羽、中野の両氏に言及。「脱炭素社会とエネルギーの安定供給、経済成長の一石三鳥の課題を進めるため、赤羽さんの実現力が不可欠」「子育て応援トータルプランをはじめ少子化対策の取りまとめ役として重責を担い、政策に強く仕事人の中野さんに期待している」と力説した。
斉藤国交相は次世代自動車に関する日本基準を世界標準にするため、力を尽くす考えを示した。
赤羽幹事長代行は「初当選以来、政治は実績で勝負と言い聞かせ体当たりで走り抜いてきた」とし、これからも与党一丸となって皆さまの期待に応えたいと強調。中野氏はコロナ禍を乗り越え、「物価高や人手不足などさまざまな社会の課題を解決するため、現場の声を受け止め、全力で働いていく」と訴えた。
このほか会合では、自民党の西村康稔経済産業相、木原誠二内閣官房副長官があいさつした。