脱炭素社会の実現へ

神戸市の水素関連施設を視察
党総合エネルギー対策本部

液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」に乗船し、関係者から説明を受ける赤羽本部長(前列右から3人目)ら=26日 神戸市

公明党総合エネルギー対策本部(本部長=赤羽一嘉幹事長代行)は26日、次世代エネルギーとして期待されている水素のサプライチェーン(供給網)構築へ、川崎重工業株式会社などが整備した神戸市臨海部の水素関連施設を視察した。 一行は、海外から海上輸送してきた液化水素の受け入れ基地となる神戸空港島の「神戸液化水素荷役実証ターミナル」を訪れ、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の船内を視察した。 川崎重工業の担当者らは、2030年代の水素の商用化をめざし、実現に欠かせない流通量の拡大とコスト低減へ貨物タンクの大型化などを進めているとし、技術的な課題は既にクリアしたと説明。その上で、供給網構築には他の事業者ともノウハウを共有し「オールジャパンで取り組むことが重要」と話した。 また一行は、水素を燃料に発電した電気と熱を世界で初めて市街地に供給したポートアイランドの実証設備も視察した。 赤羽本部長は「脱炭素社会の実現へ水素の導入加速が24年度予算案にも計上されたところだ。実用化へしっかり支援していく」と述べた。