廃炉作業 緊張感持て

燃料デブリ 取り出し延期で指摘 
党加速化本部

福島再生へ、緊張感を持った廃炉作業を求める党加速化本部=22日 衆院第2議員会館

公明党東日本大震災復興加速化本部(本部長=赤羽一嘉幹事長代行)は22日、衆院第2議員会館で、東京電力福島第1原発からの燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)の試験的取り出し直前にミスが発覚したことを受け、政府側と議論し、緊張感を持って廃炉作業を進めるよう強く求めた。 経済産業省は、デブリ取り出し装置の接続順序にミスがあり、直前で作業が延期されたことを報告。「東電に今後必要となる作業手順の整理を指示している」と説明した。原因などについては、東電が確認中だとした。 赤羽本部長は、デブリの取り出しに向け「政府自身も緊張感を持って取り組むべきだ」と指摘し、徹底的な原因究明や是正措置を求めた。 会議ではこのほか、自民、公明の与党両党が政府へ近く提出する予定の復興加速化のための第13次提言案について党内議論を実施。今後の対応を赤羽本部長に一任した。 提言案を巡っては、福島の再生へ、廃炉作業や除去土壌の最終処分、住民の帰還促進、福島イノベーション・コースト構想の具現化に向けた取り組みなどを確認した。